早春 T

05’シーズンの幕があけた。

鵜による被害増大で、このところ大ピンチを迎えていたこの季節の風物詩“長良川のミッジング”も今シーズンはいくつかのポイントで頻繁なライズが見られるようになっている。
100%近く放流に頼りっぱなしの現状も深刻ではあるが、このシーズンの長良川にライズが見られないと言うのはやはり寂しい限りである。

1日から2日にかけてはフライフィッシャー誌の取材。3日は全くのプライベート。
3日間続けてシラメの釣りをするのは久しぶりだった。
「ゴーロク(昭和56年の)豪雪以来!!」と郡上の住人も驚くほどの積雪で、八幡の町も長良の川辺も一面の銀世界となっていた。

寒波がピークとなった2日の日に至っては流れまでもが凍てついた。
一緒に取材を受けていたUZは、その流れに果敢にウェーディングしていたが、そのうち流氷に囲まれてまるでオホーツクのトドのよう・・・それでも僕らの目の前ではコンスタントなライズが続き、ライズのレーンに氷が流れ出し、完全にライズが止まってしまうまでの間、入れ替わりで数匹ずつ釣ることが出来た。

3日は天候も少し回復し、気温も少しずつ上がっていった。ライズも頻繁にほぼ一日中続いてくれた。取材のプレッシャーからも開放され16匹のシラメを釣ることが出来た。
大変な3日間だったがめったに見られない郡上の景色が楽しめ、最後の日に“ツ”が抜けてこれは良いスタートだとひっそりニヤけた。