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早春 U
イトウを釣った。しかも信州で。
50センチクラスの魚を本州の河川で釣ったのは久しぶりのことだったが、正直言って素直に喜べなかった。
真っ先に頭に浮かんだのは、釣業界のみならずいまや社会問題となって広がっているあの特定外来生物法。
拡散放流でマーケットを広げようとした一部の釣業界。在来魚が生息できなくなった理由の根本的なところにふたをして“害魚”に責任の矛先を向ける行政。どちらの意見もなんとも微妙・・・
はっきりいえるのは、これからブラックバスを釣り上げても素直に喜べない少年達が確実に増えていくと言うこと。
今後、日本の釣り、そしてキャッチ&リリースはどこに向かっていくのだろう?
来世紀、日本の内水面においての絶滅危惧種は案外“釣師”そのものなのかもしれない。
そのイトウは? もちろん流れに戻した。 |